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アリヨシコウスケのブログ
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空間の響き/響きの空間



あまりにさらっと読めるので、一歩間違うと何も得ないままになってしまいそうな一冊です。読み終えてしばらくした後、『日常の再解釈』『社会的多様性』というキーワードが浮かんできました。日常の再解釈とは、日常の中にまだ潜む、新しくもより素晴らしい世界へとつながる可能性を、再解釈という手法によって探求していこうという姿勢のこと。社会的多様性とは、その再解釈があくまで日常(社会)を大きく逸脱するものではなく、理知的なサルベージと分析によって、社会との連続性を保ちながらもオーバードライブによって多様性を獲得していこうという視点のこと。また、本書には『振る舞い』と『響き』という重要なキーワードがありますが、振る舞いとは、そのロジックの根底となる設計条件であり、響きとは、アトリエ・ワンにとっての理想的な建築の状態をあらわす言葉、を指すのかな。どうでしょう。

実はアトリエ・ワン初心者でして、間違ったこと言っているかもしれませんが、自分なりにそのように理解しました。理解の正確さだけが本の正しい読み方ではないと思いますので、今はそれで良いかなと思いますが、今度誰か教えてください。


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建築が生まれるとき



いわゆる若手建築家、と呼ばれる30代や40代前半の建築家の中でも、僕はこの藤本壮介という人にはちょっと別格のオーラを感じています。一般的に建築家は、自身の建築哲学や建築理論、そしてその実践としての作品づくりとの整合性や実現性などによって評価されます。しかし、『建築する』という行為は、どのようなカタチであれ最終的には環境や状況をつくる作業にほかなりません。つまり、それらの哲学や実践によってつくられる環境が、我々にどのように働きかけ、感動や気持ちよさを創出し得るか、という点に収束されると僕は思います。その意味で、その収束点をぶれることなく見つめ、真正面から突き進む藤本氏のそのスタンスには共感するものがあります。

これから建築するなら、とりあえず必読の一冊ではないでしょうか。


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1Q84(完結)




ようやく読み終えました。村上春樹の最新長編『1Q84』

予期せぬきっかけから先週末にBOOK3を手に入れることになり(駅の本屋で購入)、その日より通勤時間と昼休みを利用して、3日間かけて読破。

BOOK3を読んで、まずは最終章としての役割の大きさを感じました。BOOK1、2のレビューを、丁度一年前に(偶然にもほぼ一年前)すでにここに書いているのですが、その一年後に読んだこのBOOK3によって、自分の中でこの作品の評価が確実にアップしたことを実感しています(一年後でありながら、すんなり読めたことも良さの一つかもしれません)。それは最終章にありがちな、ストーリーが収束に向かい、出口の解らなかった無数の糸が少しづつ紡がれていくことの期待と達成感だけでなく、実に巧みに物語を展開させる「構成」があげられるでしょう。牛河の展開構成上の台頭により(それにより天吾と青豆の2人の視点による展開から、3人の視点による展開へと、主たる視点が増えた)、より多角的で、より複雑に、より緊張感を持ってストーリーが展開していきます。

前回のレビューでは読む人を選ぶ、と書きました。しかし、このBOOK3によって、本作がより読みやすさという点で『素敵』な物語へと昇華していることは確かなように思います。

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ヒット商品のデザインを解剖する



世のヒット商品の企画から戦略に至る「裏側」を覗く待望の一冊(笑
同じ「デザイン」という言葉を使ってみても、プロダクトや企画のクリエイションスキルと建築のクリエイションスキルとは全然違うってことが再認識できます。つまり、建築だけやってても建築以外のクリエイションスキルは身に付きにくいということ。それはまた逆も然り。

しかし、思想や目的という点での括弧書きの「デザイン」という根本的な部分で繋がっている以上、思想としては結び合えるはずだと思っています。ある意味それを建築というフィールドで一番に実践したのがクールハースではなかろうか。クールハースの大げさなデザインはおそらく自分のスタイルではないけれど、「デザイン」という認識で考えることは、僕にとってかなり重要なものであるように直感しています。

脱線してしまいましたが、デイレクターやデザイナーに興味のある方には特におすすめの一冊です。

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西沢立衛対談集



西沢立衛氏と言えば、SANAAでプリツカー賞受賞の記憶に新しい方ですね。
建築関係者以外にご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本についてですが、対談集という形式なので口語的で読みやすいのですが、何気なく話しているその内容が実はかなり深い内容だったりするので、ある意味大変。
個人的には、森山邸での原広司氏との対談が一番面白かった。
むむ、そういう発想なかったな〜って感心してる場合ではないんだけれども…

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微視的設計論



建築家、中村拓志氏の設計方法は非常にクレバーだ。
微細な奥行を生む、その方法論には共感させられる。
それは、そこから新しさが生まれる予感を感じ取ったからだと思う。

まだすべての実作物に一貫しているコンセプトとは言えない気がするけれど、
そこはまさに「言うが易し行うは難し」であるので、
人の批判する前に、自分ががんばらなきゃと思います。
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伝える力



「伝える」ということがコミュニケーションの基本であることを十分に自覚しつつも、それがとても苦手なのも自覚しているのです。伝える力、身につけたい。

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リーダーになる人に知っておいてほしいこと



松下電工と聞いて、その名を知らない人はほとんどいないのではないでしょうか。この本はそんな一流企業を裸一貫で創り上げた、故・松下幸之助さんの有り難ーいお言葉の詰まった一冊です。自身の創設した政治家養成塾の中で、彼の語った実録テープから抜粋したいくつかの言葉を編集し、書籍化したとのこと。政治塾といっても、この書籍に抜粋されている内容は、人生哲学的で誰にでも理解できる内容のものばかりです。しかも一つ一つが短文な上に言葉も平易な表現に徹されており、とても読みやすくサラっと1冊読めてしまいます。

個人的には、全体として目から鱗のような内容ではなかったのですが、誰しもが経験上何となく、感覚的にわかっているような日々の心得的なことを、あらためて活字として、端的にまとめられた本はそれはそれで所持する価値があると思います。ページもそれなりではありますが、金額も決して高いものではなく、このお値段で今後一生役に立つであろう(かどうかは人それぞれであると思いますが)有り難いお言葉が頂けるのだからと考えれば安いもんです。必ずしも改まって頭から読む必要のない本ですので、適当なページを開いて目のついた項目をサラッと読むような読み方でいいんじゃないかな。

経験も実績もある人の話はやっぱ重みがあるというか、納得させられるというか。。。
今回は商人の巨人、松下幸之助氏の人生哲学に触れる機会を得られる本の紹介でした。


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1Q84



2009年村上春樹のベストセラー。ようやく読みました。氏のその独特な世界観を構成する重要な1要素である(と自分が考えている)、比喩や引用は本作でも健在です。今回はまた生々しさの目立つ文面が目につきますが、新感覚のストーリーに読みやすい文体、書籍として丁度良い文字レイアウトによって、ぐいぐいと読み進めることができます。青豆と天吾という二人の物語が、交互に進んで行く構成も面白い。そしてそれが実に効果的であることも含めて。その構成は最後まで交互に続くのですが、その意味も自分なりに消化できた気がします。読めば読むほど繊細な作品です。ただ、この手の作品は読む人を選ぶでしょう。ベストセラーになったのは、話題性からかもしれません。一般受けするとは少し言い難い、というのが率直な感想。
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トウキョウソナタ



ごく平凡な家族の間に起こる不協和音。その不協和音のオーバードライブした先には一体何が…

現代社会における『家族』とは何か、『父』とは何か、そんなことを考えさせられる一冊です。人々の住宅を設計したりする立場上、家族というものについて思慮することは、とても重要なことなのかなと思うと同時に興味深いテーマでもあります。この本そのものは筆者が脚本家ということもあり、シナリオ的な文章で好みが別れるでしょう。非常に読みやすいのは良いところなのですが、反面、遊びや表現に物足りなさも感じます。映画を見ると良いのかもしれません。

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