no.9の4枚目。バンド音の入ったエレクトロニカ。美しいラインをベースに、絶妙に入り混じるカオティックなリズムが何とも上手い。曲およびアルバムを通し、ちょっとした物語性も感じられます。ただ、比較的アップテンポな楽曲が多く、タイトルとは裏腹に目覚めに聴く感じではないかもしれません。とはいえ、アコースティックギターが多用されたメロディックで暖かなサウンドに、小鳥のように鳴り響くハイトーンの金属音、小川をイメージさせる音などが混じり合うことで、実に器用にアンビエントな雰囲気をも創りだしています。比較的聴きやすいのも良い所でしょうか。ジャケのようなメルヘン色は少なく、正直カッコいいです。
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