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講演会:青木茂「リファイニング建築について語る」

私事で恐縮ですが、今しがた書いてたものが全部消えてしまったので…覚え書き程度にざっくりと書くのみにします。気をとりなおして…

青木さんは大分県出身の建築家で、リファイニングという考え方・手法を率先してやり続けてこられ、またやり続けておられる方であります。リファイニングとは、要するにコンバージョン(用途変更)であったりリノベーション(改修)であるとも言えるのですが、後者の2つはどちらかというと少し事務的なニュアンスである気がします。これはあくまで個人的な解釈ですが、リノベーションの上位概念というか、リファイニングという言葉からは、もっと意欲的に行為を通してより良くしようという積極的な意思が感じられます。それは講演会のお話を伺っている中で感じたことです。例えば、こういうお話がありました。

国は耐震改修をやれやれ言うけれども、担当者にその改修で対象建物を今後何年延命させる気かと尋ねても返事が返ってこない。そもそも建物の中で最初に寿命がくるのは設備であって、次は美観である。寿命延長の為に建物の改修をやるのであれば、設備や意匠もあわせてやらなければ、本当には意味がないし、工事を分けてするとしても費用がその分かかってきてロスが生まれるため、やはり最善ではない。(ほとんど自分の言葉で要約して書いてますので悪しからず)

つまるところリファイニングとは、ヴィトルヴィウスの引用で有名な「用・強・美」の3つをバランス良く行うことであり、構造だけ改修すれば済む話ではないということ。リノベーションという言葉にそこまでの意味はありませんよね。これらは一聴すると至極基本的なことではありますが、以外と実践できていない場合があったり、やろうとすると以外に難しいことでもあります。僕がその話が面白いと思ったのは、氏はそれを実践しているからです。それは説得力としては十分なものでした。

講演の最後に、今は団地のリファイニングプロジェクトが進みつつあるというお話がありました。僕自身団地で育ち、ずっと団地のリノベーションには可能性を感じていただけに、ちょっとした羨ましさと興味深さを感じました。具体的なお話までは聴けませんでしたが、自分のアイデアは自分のアイデアとして、あたためておこうと思います。アイデアなんて、だめならだめで、古くなれば古くなればでまた考えれば良いだけですもんね。

リノベーションのひとつの正当な姿(空間を見た訳でないですが、考え方や手法として)をみた気がします。でも他にもいろいろと捉えようがありそうです。後追いの僕らはそれとは違う見方・捉え方で、また違う価値観を生む可能性を探る道を選ぶこともできます。ロックであること、それはとても刺激的なことで、活動意欲につながりますしね。講演会も行き過ぎることには危険を感じているのですが、反面、こうしてたまには行くように意識しています。行かないことが学びを放棄していることとは思いませんし、自分なりの視点を煮詰めることも大事です。とまぁ、こういうことを考えるきっかけにもなるということで、講演会は良いものですね。


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