電子音を効果的に用いながら望郷的な音を奏でる英国2人組ユニットのepic45。この作品はそんな彼らが2004年に発表した2枚目のアルバムで、全体的にアンビエント色の強いポストロックといったところでしょうか。鑑賞としてもBGMとしても違和感なく聴くことができておすすめなのですが、最近僕はこんな感じの音が本当に好き。良い意味で土着的な偏りのある音ではなく、普遍性を予感させるような仕上がりです。アンビエント系ってだいたいそんなもんですけどね。静かな流れの中に、様々な微小なカオスが現れては消え、安堵と不安を感じさせるような、そういう有機性がすごく心地よいのです。
PR