独自のデザイン哲学を展開する建築家・内藤廣さんの、東京大学で行った講義を書籍化したものです。単純にRCや木造といった、構造とそのデザインに関する話もあれば、これからのデザイナーやエンジニアに求められるべき資質とは何か、どのような能力を鍛えるべきかなどといったことまで言及されており、結構面白く読めます。内容も、そもそも講義なので平易ですし、手軽にあの東京大学(笑)の講義が受けられるのだから、ありがたいことですね。これからの時代は、デザイナーも「構造」について無知ではいられないと思います。プロのエンジニアになる必要はなくとも、直感的に構造とデザインとを結びつけられるようなセンスが必要になってくるのではないでしょうか。…オーガニックなセンスを持った理系デザイナーを目指したい(?)とは常々思っています。
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