以前ここで、彼らのアンビエント集第一作である「アンビエント・ワン」を紹介させて頂きましたが、本来はダイナミクス溢れるロックテイストがプラスされた音こそが真骨頂。ギターの歪んだ音やドラムが加わることで、シンセの幻想的で濁りの無い音との対比がより強調され、より豊かな表現が可能になっていると思います。音的には、Album Reafの美しさに時折激しさがプラスされたような感じ。メロディーやリフがキャッチーなので、全体的に分かりやすく、その意味で聞きやすい。MONOっぽさもあるけどMONOよりかは全然入りやすいと思います。
今回紹介するのは2008年に発表された3枚目のアルバム。現在は今年発売された「アトラス」を含め純アルバムは計4枚。ちなみにコンセプトアルバムである「アンビエント・ワン」の第二作である「アンビエント・ツー」も現在では発売されております。
様々な質の音を混在させ、かつ物語的な曲構成で繋げ、全体を通しダイナミクス溢れる仕上りの音楽がどうやら僕は好きみたい。そういう要素を持った音楽を勝手にポスト・オーケストラって呼んでますけど(一般的にそんな言葉ありませんので、あしからず)、この人たちもそういうテイストの音楽という点でやっぱり好き。
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